ありえない
第1回目
年があけた5日に通院をしました。
さてお医者さまはどんな反応をしめすのでしょうか?
診察室前でまつ私は、いろいろ思いおこしたり考えたりしていました。
その中でもこれは切実(せつじつ)なことでした。
ぜったいに可能性としてはひくいと思われますが、年が明けて医師のチェンジみたいなことがおきてたらいいな・・・
なんて考えたりしてましたが、それは夢のまた夢だなと思い返したときに
診察室(しんさつしつ)にとおされて、主治医の顔みて『あ~あ、夢だったぁ?』と
なので『こんなのできましたよ~』みたいな感覚で、できあがった発疹をみせました。
ちらりとみただけで、いつからとか
どのような感じとか
いわゆる問診(もんしん)といわれているものがまったくされません。
そして、主治医からは『皮膚科に検査してもらってまたもどってくるように』とそれだけでした。
『まあ、何もいわないのはいつものことか』と思いながらそのまま皮膚科にいって、
皮膚科の担当医にその状態をみせたところ、少し目のいろがかわった気がしました。
そして、思ってもみなかった
担当医からなんともおそろしい話がでました。
担当医からは『外見的には前回診察したときと、さほど変わりがないが主治医から
さきほどの診察の内容がメールで送られてきているといわれ、
それには『検査』という内容がかかれていますが。と
で、そのごに担当医からでてきた言葉におどろきました。
担当医からは、『この検査はあまりすすめたくはない』
すすめたくない検査ってなに??と私はそく思いました。
担当医からは続けてこう説明がありました。
『簡単に検査を…というが、実際には患者の身体に傷を残すことになり、それはやはり選択は患者本人が行うことになる』
といわれました。
そして、『かりに、皮膚の組織を採取(さいしゅ)したとしても、白血病の発疹であるのか?はわかるが、
薬疹なのか?
ウイルスであるのか?
はわからないとのことで話がありました。
それと『採取するとすれば、なりたての新しいカ所になるのですがと
・・・できているカ所をみながら、そうすると今の状況からすれば太もも周辺になるのではないか?ということと、
採取の際の傷は5mm程になり、時間がたっても消えない』
という話が続いた。
まったくあの主治医らしい、そんなの聞いてないし‼とまた怒りがフツフツと
わいてきます。
担当医からは、『キズはかくすという気持ちがわくように自然となることもふくめると、
あまりすすめたくないと思いますし、
そんなにいそいで、いますぐにきめなければといったことではなく
しばらく検討してから、きめても良いのではないか?と思いますよ。
採取はいつでもできることですから、再度入院してからでも同意がえられれば採取は行えますが・・・
主治医はさせたいらしいですね、どうしますか?』
と二ガわらいしながら話がありました。
私の答えはもちろん、『したくはありません。』でした。
担当医は、そのように私にいわれたこととして
メールをおくっておきますとのことで診察がおわりました。
私は、この若い担当医に対しては主治医のような感情をもつこともなく、話ができていたので思ったことがいえる状況にありました。
なので、私は自身で調べて思ったことをぶつけてみました。
『先生、これって薬疹じゃないですか?』
そう私はいいました。
担当医からは、『これだけ薬が変われば薬疹かどうかは、判断がむずしいと推測(すいそく)するが
その診断は否定(ひてい)ができない』ことと、
パソコン画面をみていた担当医が少しイラだった様子で『以前、中止するようにと伝えた薬が
再開され処方されている』と話がありました。
担当医はあきらかにいらだっていて『なんで再開されているの?!』
と声をあらげていました。
ちなみにその薬はバクタ(抗菌薬)とダイフェン(抗菌薬)というものでした。
第2回目
私は、その足で主治医の診察室に再度むかいましたが、
まったく信用ならないな、あの主治医は!と不信感(ふしんかん)はかなりなものにふくらんでいました。
『皮膚科の先生おこってました』っていってもいいのか?
なんて思ってみたり、検査しないっていったことについてなんていうかな?とか
これ以上ひどくなったらどうするんだろ?
とかいろいろ考えてました。
さて信用ならない診察の第2回目のまくあけです。
皮膚科の担当医がおいかり気味だったことは話さずに、いわれたことのすべてを伝えました。
その話をきいて、どんな判断をくだすのか?まっていましたが、
何もいってこないのでしびれをきらせて私から、かゆみ止め(ポララミン)を
2錠に増量してしてはどうか?ということ、
それと、あまりすきではないがプレドニンもかゆみをとめるには
効果があったのでその増量と
スプレータイプのかゆみ止め(これはこの病院の薬剤師がつくったもので他ではでまわっていない)をお願いしたが、
主治医からかえってきた言葉はこうでした。
『いままで出されていた痛み止めの薬を中止すると、同様あるいはそれより強いものはモルヒネ相当の薬になります。』
私はもちろん『?』
いま、痛みの話をしていたのか?
かゆみの話をしていたんじゃなかったの?
しかもそんなの望んだの?
いや望んでないぞ!!と
私の話は無視(むし)かよ!と
イラっときてしまい、思わず・・・いわずにいられなかったというか
もう、いってしまっていました。
『プレドニンがあるなら、痛み止めの役割もしてくれるから
あらたに痛み止めを処方しなくてもいいのではないか?』と
そう伝えたが、きいていたはずなのに
またその言葉も無視され『処方しますから』と
そういって入院についても、2日後再度の通院をして診察をし
ひどくなっているようであれば、即(そく)入院といわれるしまつに
いったいなんなんだこの診察は!といかりしかわかない状態になったことに
私は、ほんとにつかれてしまう診察だったと感じていました。
そして、即入院という配慮のなさにもかなりはらがたっていました。
なので、ついつい『即入院といいますけど、その場でいわれても荷物はどうするの?
事前にいってもらえないと準備はできないですけど』といいました。
ただ、それに対する答えが
『それが無理なら、翌日です。それとかゆみがひどくなるようなら入院前までには通院をしてください』と
そういわれて診察がおわりました。
なんだかマニュアルでも読んでるんじゃないの?
よっぽどAIロボットの方がいいんじゃないの?
この関係っていったい、こんな診察風景ってほかにあるのかな?と
毎回思うことですが、はたしてこの状態でいいのかどうか?
今年もこれに頭を痛めることになるのか??本来治療をしなければならないのに
ストレスをためていって、この治療の方向性はいいとは思えませんでした。
そうして、重い足取りでむかったのはお会計の窓口。
会計処理がおわったものをみて私はおどろきと同時に、腹が立って仕方ありませんでした。
処方してほしくなかったその薬!なんでこんなに高額なのか!といったらありませんでした。
よくよくみると、だしてほしくなかったモルヒネが
そんなに高額だったことで、私はさらにイライラがとまらなくなりました。
ホイホイと薬をだすのは、タダじゃないんだよ!
もっと考えてだしてよ!といいたくなりました。
いがいな主治医
また診察にいかなきゃならない・・・しんどいな
とそんなことを通院日のそのときまで考えていました。
このまま、通院しなくてもいいんじゃないか?ってことも思ったりしてました。
ただ、数日だけ内服をしなくなったからといってすぐに結果がでるとは
私は思えませんでした。
内心はこんな感じです、『一日置いただけで何がわかるのよ❗❗』と
たぶん何より主治医に対する不信感の方が強かったですし、
このことは今にはじまったことではなく、ずっと続いていたことでしたからいかりがおさまることはなくです。
ちなみに私がなぜ結果がすぐにでないといっているのか?といえば、
私がいままでのんできた経過からすれば、早くても3日、
ホントに結果がでてくるのは1週間ほどかな?と何度か経験したうえでの確信だからです。
7日の通院当日、今日こそはいきどおりにまかせて
いいたいこというぞ!!と覚悟(かくご)をきめて、そう意気ごんでいました。
ただ、通院による負担は相当なもの
このときの私は、ひとりでは数歩も歩くと足が前にでないくらいの状態になっていたので
とても、交通機関をつかって病院にいくことは簡単ではありませんでした。
けっきょくタクシーをつかって往復6000円近くをはらうことになりましたが、
この状態では仕方ないのかとも思いました。
ただ、やはりある程度の出費はしかたないとしても
今度は家族の休みにあわせておくってもらわないと
そう考えながら、タクシーのあるもよりの駅までは、なんとか時間をかけても歩き続けました。
私の自宅から駅までは、急なさかになっているところがあって
そこが難所(なんしょ)だなと思いながらいよいよさしかかっていきました。
はじめはよかったのですが、やはり途中からは息があがって足がすすまなくなりました。
『やっぱりきつかったか・・・』と思いながら、体力がおちたことと
病気をするとこうなるんだなと感じるしかありませんでした。
無事にタクシーにのって病院に到着すると、はじめは血液検査からでした。
採血室にはいって、今日採取してくれる担当者が私のうでをみて
前回担当してくれた人と同じように
『これって薬疹?』
ときいてきました。
私は、やっぱりそうだよね、これって・・・そうみえるよねぇと、
一瞬返答するもの面倒に思えて、『そうです』といってしまいたくなりましたが
『さぁ?』とごまかしてわらってかえしました。
そうして血液検査もおえて、診察室前で1時間ほどまったでしょうか?
今朝がたもんもんとしながら考えていた、いいたいこといってやる❗のその気持ちを思いだしながら、まちました。
さて、名前がよばれたので診察室にはいると、
私の殺気(さっき)がつたわったのか?
部屋をまちがえたか?と思うほど、どうかしちゃったんじゃないの?というくらいに
しおらしく変身した主治医が・・・なになになにがあった??って感じでした。
いつものプライドが高そうな話し方はどうしちゃたの?と
なかばその様子に不気味(ぶきみ)なものを感じながら、主治医の質問にこたえていきました。
とりあえずかゆみはらくになってきていること
皮膚の状態も、先日の5日の診察の際よりもよくなっていること
それらをつたえると、ひとまず即時入院はまぬがれたようでした。
ただ、来週には確実に入院をしなければならないといわれたため
こんどは、家族の休みにあわせてもらいたいと
交通費もばかにならないとつたえました。
そのご、処方する薬についてはバクタ(抗菌剤)のかわりになるものに変更したいといわれ、
こんどは錠剤ではなく吸入薬(きゅうにゅうやく)として考えていると話があり、
そしてつぎの診察日(15日)に、入院が19日か20日のどちらかにきめたいともうしでがありました。
今この段階ではきめることはむずかしいので、15日の診察日に
入院日を最終的にきめることになりました。
このやりとり、ちょっとしたことではありますが確実にいままでとはちがう対応を
していたことに私はおどろきました。
そんなに簡単に人はかわらないと思ったのですが、私の治療が中々すすんでいかないことに
エライ人が気づきはじめてなんかいわれたんじゃないか?
なんて憶測(おくそく)もしてみました。
でも、いままでは有無をいわせずにこの日ときめて
こちらがなんかいっても、変更も聞く耳ももたなかったのに
おかしなこともあるものだと、
ただ、患者にとってはとてもいいことだなと思って、
また私にとっては高級車??にのって自宅へと帰宅をいそぎました。
これできまりかな?
通院からの帰宅中は、いろいろ考えると頭がいっぱいになりました。
そしてやはり今回の通院で気になったことは、前回の採血の担当者もいっていたとおりに
『薬疹(やくしん)』
といっていたことでした。
これは、調べてみないではいられないなと思って帰宅もそうそうにネットで情報をさがしました。
ネットって便利なものだなぁと思う、それに医者がわからないことや
ほんとにささいなことでも、そうなってしまったものにとっては
しらないではいられないという心理にかられる、
そのとき、医者が答えられないといったことがあるときは
しる手段としてはとても安心をえられるものと感じます。
ある意味、医者にとってはあまりよろこばしいことではないのではと思いますが。。。
さて検索してみたところ、『薬疹』の症状と同じような状態といえました。
かりにもしそうだったとしたら、このあとその原因となっている薬を
のんだら、アナルキーショックをおこして死亡なんてことにもなりかねない
内服薬については、十分に注意するようにとかかれていました。
そういえば、主治医に痛みどめをだしてほしいと話をしたときに
解熱剤で、使用してたから・・・とかなんとか言葉をにごしていたような
それって薬疹の可能性についてしったうえでの言葉だった?のか
いずれにせよ、薬をのむのがこわくなってきたことにはちがいありませんでした。
これ以上かゆみがしんどくなるのは、イヤでした。
なんといっても、夜ねむれないほどになるのはかんべんしてほしいと
そう思っていました。
なんとかしなければ、もし薬疹だったとしたら体の中にある薬の濃度をうすめたら
なんとかなるのでは?なんて考えてみたりもして
自己満足といってもいいかもしれませんが、実際にちょっとためしにやってみよう!とそう思って実行してみました。
薬をどうやってだすのか?
そう考えたとき、水分をたくさんとって尿としてだしてしまえばいいのではないか?との考えにいたりました。
そして10~11日にかけて、朝からお茶をがぶ飲みしてトイレの出入りをおおくしてみました。
ただこの場合、かなり腎臓に負担がかかるため、
あまり負担はかけられないと思って、ほどほどにしないといけないなと思いましたが、
今までの薬も調整してへらされたこともあってか?
だいぶ発赤がひいてきた気がしました。
やっぱり薬疹の可能性が濃厚だなと、私の診断としては決断をくだしていました。
主治医はそういえば、『入院までのそれまでに変化があれば連絡を』といっていたから
ぜひともかゆみがおさまってほしいとは思いつつも、
いまのところゆいいつ、白血病が進行していないことが私にとっては
よい結果でもありました。
ただ、いつわるくなるかもわからないといった状況でもありました。
続いていく
このかゆみとのたたかいは、かなり深刻な状況です。
一度かきはじめると、かききるまではとめられないといった状況になります。
これが今後の私にどんな結果をまねいていくのか?
かなり不安がありましたが、なるようにしかならないのかもしれません。
当初の私は、はっきりいってそうそうたいしたことでもないだろうから
早くに退院できるんじゃないか?と楽観的(らっかんてき)に考えていました。
それなのに、きづくともうすでにひきかえせないところまできているんじゃないか?
と思うほどの症状がつぎつぎでてきていて
当初思っていたことは、二度と願うことはあっても考えることがなくなりました。
年が明けたというのに・・・年のはじめからこんなんじゃ先が思いやられるな
とそう思っていました。
病院をかえるという手もある、
そのころテレビで、虎ノ門にある有名な白血病治療の名医がいると
NHKの番組でやっていたと、父親が興奮して話していたということを
思いだしました。
そんな名医だったら、こんなときどうするんだろうか?なんて思ってみたりもしました。
が、現実は今私はその病院に『よし!じゃあいこう』というように考えて
行動にうつすほどのいきおいがなかったんです。
どうしてといわれたらやっぱり気になったのは、お金の面
これを考えたとき、いちがいには転院するとは決断できませんでした。
でも正直、名医・・・そのひびきっていいなー?
そう思ってしまうのでした。
どの病気も、簡単に治療できるということはいえないと感じます。
病気の患者をみるということは、単にその病気だけを
なおせばいいのではなく、症状がでたらすぐ診断をし対処(たいしょ)する
そして、なにかしらの予防も先手をうってやっていく
そのうえで、患者の心理的変化も観察し対応する
そして家族へのフォローもしていかなければならなくなるのだと、
私は思います。
もちろん、病気をなおすうえでも、
器の広さも、
もっているのが名医といわれる、医者の中でもひとにぎりいるかいないかの存在なのだと思います。
たいへん魅力的(みりょくてき)でしたが、いまの私には縁がないこと?と思って気持ちがゆれているのでした。
病院の医者同士のつながりは、あるいみしがらみの上にたっているような
わかりやすくいえば、
ドラマでもやっていた白い巨塔のようなといったら、わかりやすいでしょうか?
たとえが、ちょっとふるかったでしょうか?
他の病院にいくためには、紹介状とやらが必ず必要になる、ない人はそれだけ
お金がかかるといった世の中、
重度な病をもった人にそういった壁があることは、ホントはよくないと私は思います。
誰でも、どんな病気でもなおせるそんな名医に
私もめぐりあえればいいのに・・・そう思ってしまう毎日でした。
毎回かいてます、ほんとこの治療これからどうなっていくんでしょうか❓
あの主治医に、この病気はなおせないんじゃないでしょうか?
つぎは、いよいよ入院になるのだと思いますが、
もう何もおこらないでほしい?
名医でなくてもいい、まともな医者をと
そう願いながら、日にちがすぎていくのでありました。
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